先日、千葉県の公務員の方から、ライフプランのご相談がありました。
お話を伺うと、「住宅ローンを組んでから貯金ができなくて困っている」とのことでした。
ご相談者様は、生命保険の掛け過ぎが貯金ができなくなった原因ではないかと、考えておられました。
税理士長嶋のブログ記事を見て、ご相談者様からご連絡をいただきました。
長嶋の東京でのライフプラン相談の日程に合わせて、都内で面談させていただきました。
【公務員さんの共済制度は複雑】
公務員さんの共済制度は、会社員で言うところの健康保険や年金の制度だけではなく、幅広い福利厚生も含まれているため、共済を説明する資料や冊子が何冊にも渡ります。
また、ご相談者様の場合、
・地方公務員としての共済制度(都道府県や市区町村)
・職業独自の共済制度(警察や教員など)
の2つに加入されているため、それぞれの共済制度について説明する資料や冊子があります。
面談のときにご相談者様に持ってきていただいた資料や冊子は10冊以上となりました。
ご相談者様は、次のようなことをおっしゃっていました。
・どこに何が書いてあるのかまったくわからない
・何が書いてあるのか理解することも難しい
【なぜ生命保険の掛け過ぎと思ったのか】
「なんとなく入っていれば安心」という思いで、ご相談者様は生命保険に加入されたようです。
気がつけば、毎月の生命保険料の支払い額は5万円を超えていたそうです。
また、加入されているすべての生命保険が、共済が福利厚生として行っているもので、掛け金が非常に割安で入りやすかったことも保険料が高額になった一つの原因かもしれません。
生命保険は、加入さえすれば本当に安心なのでしょうか。
また、安心を買うために、総額いくらの出費をしているのでしょうか。
【共済の健康保険制度のご説明】
毎月のお給料から天引きされている共済の掛け金(保険料)は、小さな金額ではありません。
毎月強制的に天引きされているお金が、何に使われているのかを知ることは、最も重要なことの一つだと思います。
そこで、まず共済の健康保険の制度からご説明させていただきました。
【現在加入している生命保険は、ほとんどいらない】
一つ一つ共済の内容を確認していくと、ご相談者様は次のことをおっしゃいました。
・現在加入している生命保険は、ほとんどいらない
・今までの保険料はすべてムダだったんですね・・・
・知らないことばかりで驚いています
・もっと早く長嶋さんに出会っていれば良かった
共済の健康保険で保障されている内容と、生命保険で保障されている内容が重複してしまっていることに気づかれました。
お子様がまだ小さいので、最低限
・お子様の学費
・お子様の生活費(学校を卒業するまで)
の死亡保障を確保しつつ、不要なものはすべて解約されることを検討されました。
もし、検討の通りに生命保険を解約すれば、月5万円以上の保険料の削減になります。
【公務員さんの共済も専門分野の一つ】
長嶋は、遺産相続を専門としています。
しかしながら、公務員さんの「共済」という制度を理解している ファイナンシャルプランナー(FP)が全国的にも極めて少ないため、この分野もある意味専門分野になるのかもしれません。
今後も、毎週の東京都での実際の相談を通じて経験したことを、兵庫県や神戸市そして芦屋市などの公務員さんからのご相談に役立てていきたいと考えています。