先日、相続税のご相談があったお客様にお会いしてきました。
お父様が今年の初めにお亡くなりになられ、相続税の申告は既に済んでいるとのことでした。
相続税の申告が終わっているのに不安が消えないとのことで、税理士長嶋にご相談くださいました。
【相続税の申告を顧問の税理士さんにお願いした】
お父様が賃貸不動産をいくつか所有されていたため、これまで所得税の確定申告を顧問の税理士さんにお願いされていたそうです。
今年になりお父様が亡くなられ、相続税の申告が必要になったため、相続税の申告も顧問の税理士さんにお願いされたそうです。
お客様のご実家は九州で、お母様は今もご実家にお住まいとのことでした。
お客様は以前からお付き合いのある顧問の税理士さんに相続税の申告をお願いされたのですが、なぜ不安が消えなかったのでしょうか。
【相続税の税務調査に対応してくれない】
お客様が不安に感じていたことは、顧問の税理士さんが相続税の税務調査に対応してくれないということでした。
お客様はインターネットで相続税の税務調査について調べておられ、もし税務調査があれば8割以上の確率で申告漏れが指摘されることをご存じでした。
このようなことから、税務調査が終わった時点でお父様の相続手続きがすべて終わるとお考えでした。
顧問の税理士さんから次のことを言われたそうです。
「相続税の税務調査は別の税理士さんを探してください」
お客様としては、相続税の申告書の作成をお願いしたのだから、相続税の税務調査も当然対応してくれると思っていました。
お客様からすれば、ハシゴを外されたような気持ちになられたそうです。
このようなご事情から、インターネットで調べていたときに税理士長嶋のホームページを見つけてくださり、ご連絡をいただきました。
【相続税の税務調査には対応しない税理士は意外に多い】
税理士長嶋の過去の経験では、お客様のようなご相談は意外にも多いのが実情です。
なぜ顧問税理士さんは相続税の税務調査に対応してくれないのでしょうか。
相続税の税務調査の経験がないのか、あるいは面倒だから対応しないのか、本当に不思議でなりません。
お父様の相続により、お客様は賃貸不動産を相続されましたが、次のことが理由で顧問税理士の変更を決意されました。
(1)実家の九州の税理士さんでは距離的な問題で遠すぎる
(2)近くの税理士であれば、いつでも気軽に相談できる
(3)今後の相続税対策を一緒に考えてくれる税理士が良い
(4)相続税の税務調査の対応をしてくれる税理士さんが良い
お客様の決め手になったのは(3)と(4)の理由だそうです。
これまでの顧問税理士さんは相続税に詳しい方ではなく、単に賃貸不動産の確定申告をしていただけで、今後のお客様自身の相続税対策を検討してもらえるとは思えなかったそうです。
そして、何よりも税務調査の件で不安になってしまったことが一番大きな要因だったそうです。
特に相続という問題はデリケートなことですので、信頼関係が崩れてしまっては何をやってもうまくいかないでしょう。
【相続税申告参考ブログ】
・相続税税務調査対策ガイド