株券の電子化の目標期限が半年あまりと近づいてきました。 駆け込みによる持込に備えて、証券会社からの持ち込み件数を10月から制限されることになりそうです。 株券の電子化に備えて、ご自宅で保管されている株券・貸金庫で保管されている株券(いわゆるタンス株)はお早めに証券会社へ預けられたほうがよさそうです。
(7/2:日本経済新聞 ) ほふり、証券会社の株券持ち込み件数を制限へ 10月から
証券保管振替機構(ほふり)は来年1月に予定されている株券の電子化のため、証券会社が株券をほふりに持ち込む件数を10月から制限する。全証券会社からの持ち込み件数が原則として1日あたり1万5000件を超えないよう、証券会社に個別に持ち込み可能件数を割り振る。
現在のほふりの1日あたり処理実績は5000件程度。来年1月の電子化に向けて駆け込み需要が膨らめば、持ち込みに伴う名義書き換えの事務作業が追いつかなくなる恐れがあるため。
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【「ほふり」とは?】
株券などを「証券保管振替機構」に集めて一括して管理する制度を「保管振替制度(ほふり)」といいます。 この証券保管振替機構に集められた株券は、すべて証券保管振替機構の名前に書き換えられるため、名義書換えの手続きは必要ありません。
株式の購入者の名前は、証券会社から証券保管振替機構を通じて株式の発行会社へ報告されるため、今まで通り配当金の支払いなどを受けることができます。 この「ほふり」を利用すると、名義書換えに株券を提出することはないので、いつでも株式を売却することができます。
【株券の電子化(ペーパーレス化)について】
「社債、株式等の振替えに関する法律」の公布(平成16年6月9日)により、上場会社の株券は平成21年1月を目標に一斉に電子化(ペーパーレス化)されます。 平成21年1月以降の株式の保有方法は、株式を証券会社等の口座に電子的に記録する方法に一本化され、現在ある株券は無効(紙くず)となります。 電子化されると、株券は金融機関の「振替口座」で電子的に管理されます。 この電子化により、現在売買成立から4営業日となっている決済が、大幅に短縮されると見込まれています。
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