先日、次のようなご相談がありました。
【ご相談】
私(奥様)は主人の相続を心配しています。 それなりに財産がありますので、万が一のことがあったときには相続税を払うことになりそうです。 手許に現金がそれほど多くないので、相続税を払うことができないかもしれません。 相続税の支払いのために、先祖代々の土地を手放すことに抵抗があります。 何かよい方法はないでしょうか?
【相続税を支払うための現金を準備する】
生命保険を利用してみてはどうかとお話しました。
生命保険の契約の仕方で、保険金を受け取ったときの課税関係が次のように違ってきます。 ・相続税が課税される ・贈与税が課税される ・所得税が課税される
このように課税される税金の種類が違うと、生命保険金から税金を差し引いた手許に残る現金の金額が変わってきます。 せっかく生命保険を利用しても相続税を支払う現金が手許に残らないということにもなりかねませんので、ご注意ください。
【ついでに相続税の節税になるお話もしました】
ご相談内容は「相続税を支払うための現金を準備する」ですが、長嶋はついでに生命保険を利用した相続税の節税のお話をしました。
<生命保険を利用することのメリット>
・相続税を支払うための現金を準備することができる ・相続税の節税につながる
<相続税の節税をすることのデメリット>
・相続税の節税ばかりにとらわれると、贈与税や所得税が課税されることもあります。 相続税の節税額よりも、贈与税や所得税の税額が多くなってしまっては意味がありません。
・所得税が課税されてしまうことで、健康保険や年金の保険料が増えることもあります。 また、市民税が増えてしまうこともあります。
このようなメリット・デメリットを正しく理解すれば、生命保険を利用することも効果的です。
このように、相談を受けたこと以外にもう一つオマケをつけることが長嶋のスタンスです。
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