損害保険の代理店の「知識レベル」での質が向上されることになりそうです。
あくまで質が向上するのは「知識レベル」でのお話です、根本的な業界の体質改善にはならないと思います。
つまり、知識がついたところで保険金の不払いといった問題は解決しないと思います。
【根本的な業界の体質改善にならないとは?】
長嶋は相続を中心としたお仕事をさせていただいている関係から、生命保険や損害保険の代理店をされている方とお付き合いがあります。
こういったことから、生命保険や損害保険の業界の裏話をよく耳にします。
そのため、こちらのブログでご紹介する生命保険のお話は、裏話的なものが多くなっているのはそのためです。
知識レベルが改善されたところで、業界の体質が変わらなければ意味がないと思っています。
【損害保険業界の実情とは?】
例えば、昨年10月から施行された「金融商品取引法」についてのことです。
コンプライアンス(法令遵守)のため・顧客保護のため、たくさんの書類に顧客のサインが必要となりました。
また、これらのために研修などが義務付けられるようにもなりました。
金融商品取引法が施行された当初は、研修時間の多さで本業の仕事に支障が出るくらいだったという話を聞いています。
そこで、こんな声が多数あがったそうです。
・今まで作成していなかった書類を作成するのだから、損害保険会社からの報酬は上がるのか?
・これからは研修などで拘束される時間が多くなる、損害保険会社からの報酬は上がるのか?
など・・・
保険金の不払いなどあれだけ世間を騒がせたのに、視点は顧客ではなくいまだに「お金」の方が多いようです。
【知識の問題ではなく人間性の問題では?】
先の事例は少数派かもしれませんが、現実にいらっしゃることは間違いありません。
勉強さえすれば、保険金の不払いなどがなくなると考えるのは大間違いではないでしょうか・・・
(日本経済新聞3/21) 損保協、販売員の質向上へ新試験・不払い対策、全員に義務化 日本損害保険協会は11月から、損保の販売代理店を対象に、損保商品に関する知識をチェックする試験制度を導入する。約180万人いる代理店販売員に原則として受験を義務づけ、不合格ならば代理店を続けられなくなる。合格しても5年後に受け直してもらう。保険金不払いや保険料取りすぎの再発を防ぐ狙いだが、零細代理店の淘汰を招く可能性もある。
損保商品の販売には現在、損保協が実施する初歩的な募集人試験に合格する必要があるが、あとは損保各社の商品試験に通ればよい。難易度には各社でばらつきがあり、研修だけで試験のない会社もある。「商品が複雑化しているのに、代理店のチェックは不十分」との指摘が多かった。
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