相続税7億円の脱税容疑で地裁で初公判がありました。
【相続税の脱税はなぜバレたのか?】
遺産が隠された場所を示すメモ書きが残されていたとのことですが、それが直接の原因ではないと思います。
【相続税がバレた本当の原因は?】
税務署が税務調査をするときは、相続税を脱税しているというネタを掴んでいます。
税務署には、故人の確定申告書など遺産に関する資料がたくさん保管されています。
税務署は故人の職業・収入などから、これくらいの遺産を残しているだろうと推測しています。
相続税の申告書に書かれた遺産が、税務署が予測している遺産よりも少なければおかしいと思います。
おかしいからこそ、相続税の税務調査が行われたと思います。
そのため、遺産が隠された場所を示した証拠のメモがある・ないに関係なく相続税の脱税はバレていたと思います。
【脱税は犯罪です】
以前にもブログで書かせていただきましたが、脱税額が1億円を超えるとほぼ刑事告発されます。
税務調査で税務署から怒られるのではなく、刑事罰が科されるかもしれません。
【刑事告発されたらどうなるの?】
相続税の脱税が悪質だと判断されれば、5年以下の懲役または500万円以下の罰金が科されます。
【脱税には罰金がかかります】
相続税を脱税すれば罰金がかかります。
相場では脱税した税額の30%が罰金です。
(1)今回の相続税の脱税額=7億円
(2)追徴される罰金=7億円×30%=2億1千万円
(3)(1)+(2)=9億1千万円
合計9億円あまりを、相続税として支払うことになると予想されます。
【遺産を隠しすぎですよ・・・(私見)】
遺産19億5千万円のうち17億円を隠せば、それは見つけてくださいと言っているようなものだと思います・・・
(毎日新聞2/2) 岐阜・相続税脱税:「現金あること知らなかった」一部を否認--地裁で初公判 /岐阜
相続税約7億円を免れたとして相続税法違反の罪に問われた岐阜市城田寺、無職、河田周子被告(72)の初公判が1日、岐阜地裁(田辺三保子裁判長)であった。河田被告は隠したとされる遺産約17億円のうち約13億円について「現金があることを知らなかった」などとして、起訴事実の一部を否認した。
冒頭陳述などによると、河田被告は開業医の夫が05年10月に死去した後、相続した約19億5000万円のうち約17億円を隠した。自宅クローゼットのズボンの中から、西にある蔵の下に4億円が隠されていることを示す「西ク下40000」などの河田被告の筆跡のメモが見つかった。【鈴木敬子】
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