2010年12月から2011年1月にかけて、相続税の税務調査についてのご相談が急増し、ブログの更新もままならない状態になっておりました。 週末しか時間が取れないご相談者が多く、週末から予定が埋まっていき、毎週のようにご相談がありました。
最も多かったご相談の内容は、次のようなことでした。 (1)相続税の税務調査を受けたが、その後の対応をどのようにすれば良いのか (2)このたびの相続税の支払いが高額になったため、自身の相続のときのことが心配なので、今後の相続税対策を考えてほしい (2)の「このたびの相続税の支払いが高額になったため、自身の相続のときのことが心配なので、今後の相続税対策を考えてほしい」について、ご紹介したいと思います。
【相続税の支払いが高額になったため、自身の相続税対策が必要】
最も多かったご相談の内容は、次の2つのことでした。 (1)子供には迷惑をかけたくない (2)相続税が増税されるようなので、相続税対策を真剣に考える必要がある 多くのご相談者に共通しているのが「相続税の増税」に対するご心配です。 最近では、週刊誌でも「相続税が大変だ」という内容で特集が組まれるようになりました。 世間的にも相続税への注目が高まっています。
【相続税の増税の影響が大きいのは、意外にも生命保険金】
相続税の増税となる項目は、主に次の2点です。 (1)相続税の基礎控除の縮小 (2)生命保険金の非課税枠の縮小
相続税法の改正の経緯を読みとると、政府としては「相続税の基礎控除の縮小」を重視していると感じます。 しかしながら、相続税を心配されておられる方から直接お話を伺うと、必ずしもそうではありません。 相続税の増税の影響が大きいのは、意外にも「生命保険金」のようです。
【家族の生活のために用意した生命保険なのに相続税が課税される?】
ご相談者の多くは、次のことをおっしゃいます。
「家族の生活が困らないようにと生命保険に入っているのに、保険金の全額が相続税の課税対象になるとすれば、何のための生命保険なのか?」 このご意見は、ごもっともなことです。 もし、相続税の税率が50%の方であれば、生命保険金の半分は相続税でもっていかれます。 これでは、生命保険の存在意義そのものが問われることになります。
【相続税対策は新時代へ】
相続税は、増税の方向に進んでいきます。 また、相続税法が改正され、節税の方法がどんどん少なくなっています。 相続税対策を考えるには、これまでの常識が通用しない時代となりました。
生命保険を利用した相続税対策は、もう存在しません。 一般的な相続税対策としては、マンション建設しか残されていないため、賃貸マンションの広告が目につくようになりました。
根本的に解決することができる相続税対策のヒント、それは「常識を壊す」ことだと思います。
【税理士事務所参考ブログ】
・【相続税法改正】平成23年度税制改正大綱:相続税(2010/12/29)
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